この記事は、ものづくりに興味があるけどよくは知らない方に向けた記事です。
工業系のYouTuber、「なんとか重工」さんに教えていただきました。
マシンを使って金属片を加工する作業現場を見ながら、ものづくりの知識を得ていきましょう!
今回は、金属片をマシニングセンタと呼ばれる機械で加工していきます。
マシニングセンタを使って、コの字の金属板に
1. 穴を開ける
2. 外側を切り、角を削る
加工を施します。
具体的には、この素材を、
このように加工していこうと思います。
では、加工しているところを見てみましょう。
なにやら、水みたいのを金属板にかけながら穴を開けてる機械がありますね・・・これがマシニングセンタと呼ばれるプログラムで加工を行なってくれる機械です。
水みたいなものの正体は、切削液という液体です。
切削液の役割は潤滑・冷却・溶着防護です。
切削液には、不水溶性切削油剤と水溶性切削油剤という2つの種類があります。
さて穴をあける作業が終わりました。
穴あけが終わった後、ドリルの入れ替えを自動で行なってますね!
これは、自動で工具を交換するATC(Auto Tool Changer:自動工具交換装置)という機能です。
マシニングセンタは穴を開けるだけでなく、任意の形に加工してくれます。
下記では、外枠を削っています。
加工した結果を見てみましょう。
作業前:コの字の外側は板に対して直角(ピン角)です。
作業後:外側が削られて、45度の傾斜がつきました。
※C5の面取りとは、「角を辺の長さが5㎜の直角二等辺三角形で切り取る」ことをいいます。
3軸マシニングセンタとは?
今回の作業では3軸マシニングセンタをプログラム(CAM)で動かして使用しています。
3軸マシニングセンタとは、簡単に言うと、縦・横・高さの3軸に動いて加工してくれるマシニングセンタです。
さらに回転軸2軸も動けるマシニングセンタは5軸マシニングセンタといいます。
今回の動画では縦・横・高さにしか動かないのに斜めに加工ができています。
こちらは、ATCで45度に削りだす工具に切り替えて削りだしているからです。
45度以外の削り出しについては、エンドミル、センターボーイと呼ばれるツールを使います。
エンドミル、センターボーイがない場合は、材料を傾けて加工することもあるそうです。
今回は穴を開ける、削るといった様子を主に記載しましたが、最初は金属片が動かないようセッティングする作業が必要です。
そのセッティングにはバイス(万力)という、口金の間に挟み固定する道具を使って行います。
以上、今回はマシニングセンタを使った金属加工作業について取り上げました。
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