機械部品加工ついて本職の職人が思うこと

製造業の基礎

機械部品加工ついて本職の職人が思うこと

こんにちは!なんとか重工の「ケロ」です。

この動画では マシニングセンタ で私自身が欲しかったバイクパーツを作ってみました。

私はマシニングセンタと呼ばれる機械を操作して金属部品を製作する仕事をしています。
設計に関しては素人ですが、今回は自分の趣味のために設計作業も自分で行なっています。

この記事では、機械部品の設計と加工についての基礎的な考え方と、この動画を通してなんとか重工がお伝えしたいことを書いてみたいと思います。

機械部品の設計はシンプルイズベスト

機械設計では一般的にできるだけ シンプルに設計したい という思惑があります。
複雑な設計だったり、加工量、加工難易度が高くなる設計は、コストがかさんで最終的に製品の価格を押し上げてしまうからです。
また、製作に時間が掛かる設計だと、入手に時間がかかるという理由もあります。
なので、剛性、強度、重量、精度、デザイン、などの要求があるものに対して必要十分な設計にとどめます。
むやみに、軽量化に凝ってみたり、デザインを凝ったりはしていません。

一方、今回私が設計した リアキャリア は、
角部をやたらRにしたり、
軽量化のためにポケットを沢山ほったり、
3D形状にしてみたり
など、やらずとも機能するディティールを 格好良さ のために盛り込んでいます!

設計編の動画中に、相方のとんこつ君が私の設計に対して、「やりすぎやで」といってますが、一般的な機械加工者の感覚からすれば、まっとうな意見なのです(笑)

しかし、今回のこの企画は「工業製品を作る」というものではなく、 好きなものを好きなように作る ことがテーマになっています。
本職である機械加工の技能を個人的な趣味に全力投球した企画なのですが、自分のほしいバイクパーツを作るために機械加工職人という職を選んだ私はこの企画を存分に楽しみました!
とんこつ氏は巻き込まれた形になりますが(笑)

ものづくりのすべてを把握している人はいない

機械加工職人である私は、マシニング加工そのものや自分の製作スキルを熟知している状態です。
職人である私が設計を行なっていますので、加工難度が極端に上がることが無いように多少の手加減をして設計しています。

しかし、普通は設計を行う人、「設計者」が機械加工(マシニングや旋盤など)を深く理解していることはあまりありませんし、逆に、加工を行う人、「加工者」が設計のことを深く理解してないことが多いです。

そのため、「設計者」が設計した図面、3Dモデルが実際にものを作るときにとても手間のかかる形状だったり、極端な場合には製作そのものができなかったりすることがあったりします。

逆に、「加工者」が図面などから設計の要求を理解できていなければ、設計者の要求した製品を作れないこともあります。

一般的に「設計者」と「加工者」は分業されています。
どちらの業種も奥が深く、両方を高いレベルで理解することはとても難しいです。
実際、加工が本業の私の設計スキルは本職の設計者に比べればあくまで趣味レベルです。
まあ、本業のマシニング加工もまだまだ勉強中なんですけどね(笑)

機械部品加工、金属加工がどんなものか伝えたい

「設計者」は自身の業務をスムーズにおこなうために、モノを作るために必要とされる技術、たとえば切削加工、溶接板金加工、表面処理などを必要に応じて勉強する必要がありますが、それはとても大変なことだと思っています。
とても種類が多く、それぞれに奥が深いからです。

なんとか重工の動画投稿という活動が、設計者の人たちの勉強の一助になったり、ものづくりの楽しさをものづくりに携わっていない人たちに伝えていきたいと思っています。
まだ、なんとか重工のチャンネルではマシニング等の機械加工系の動画は少ないですが、 楽しくものづくりを知れる 動画づくりを目指していきたいと思います。
もし、ものづくりの世界に興味がある方は、是非一度動画をご覧になってみてください。

以上、なんとか重工の「ケロ」でした!

なんとか重工

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ものづくり系YouTuberの『なんとか重工』です!
夢は工場を建てること!!!
CAD/CAM、旋盤、マシニング、溶接、その他電動工具などを用いて
さまざまなモノを製作し、『ものづくり』の楽しさを世界中の人たちと共有したいです!

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