汎用旋盤ってどんな機械?

製造業の基礎

汎用旋盤ってどんな機械?

 こんにちはー。なんとか重工のとんこつです!

 今回は 汎用旋盤 について、書かせて頂きたいと思います!

汎用旋盤とは?

 汎用旋盤という機械は、 X軸とZ軸の2つの加工軸を持つ 工作機械です。

 簡単な例えでよく リンゴの皮剥き機 が出てきますが、普通はピンときませんよね笑

りんご皮剥き機

汎用旋盤

 
 加工出来る形状は丸モノが主ですが、 4爪チャック を使うことにより、四角や、歪な形のモノも加工出来ます。

汎用旋盤で出来る主な加工

・外径加工(円筒を小さく)
・内径加工(小さい穴を大きく)
・端面加工(円筒を短く)
・突っ切り加工(円筒を切断)
・ねじ切り加工(雄ねじ、雌ねじ)
・穴あけ加工(芯中心のみ可能)
・テーパ加工(えんぴつ形状)
・ローレット加工(凹凸の滑り止め)


 これだけあれば、何でも加工出来るのでは!? と思ってしまうのですが、旋盤はフライス盤と違い材料が回転する機械なので、それほど出来ることは多くありません…。

 それぞれの機械に得意、不得意があり、 旋盤は丸モノがとても得意 で、私も好きな工作機械です!

 特に NC旋盤の加工スピードは、見ていてとても気持ちが良いですよ!ロボット感がたまらんのです笑 タロット の動きもロボ感が…。

 話しが逸れてしまいました。NC旋盤の話しはまたいつかするとして、汎用旋盤の話に戻ります! 汎用旋盤は人の手による作業が多い です。主軸の回転、停止から、自動送りの制御(削りのオンオフ)、工具交換、切り込み量(何㎜切り込むか)も、全て人の手によるものです。

 簡単には説明すると、 手でハンドルを回して材料を削る機械 です!ですから、機械の前に必ず作業者がいなければなりません。その点、 NC旋盤 は、 NCプログラムで完全自動運転 なので、プログラムさえ作ってしまえば、ボタンぽちでポケモンGOしにいけちゃいます笑 (※絶対にダメ)。NC旋盤の場合は作業者一人に対して、機械を2台使うこともありますね。

  汎用旋盤は人と機械が一体となって材料を削る ので、切削抵抗は感覚として身体に伝わってきます。工業高校では旋盤の実習もあり、 機械加工の現場で働く人の基礎となることが多い機械 です。ですから、汎用機(旋盤、フライス盤)で基礎を学んでから、NC旋盤やマシニングセンタにステップアップすると、スムーズに仕事が出来るはずです。また 就職面でも汎用機を触れる人材は、重宝される傾向にあります ね。もちろんその人のレベルにもよりますが、年々、汎用機を触れる若い人材が少なくなっているので、習得出来れば仕事に困らないと思います!(※個人的な意見です)

汎用旋盤でナットから指輪

 今回の動画では、ステンレス(SUS304)のナットから、指輪を製作しています。

 加工内容は、

① 外径加工
② 内径加工
③ 突っ切りによる溝入れ
④ 突っ切り

 完成した形状を見て頂けますとわかりますが、ナットの原形がありません!ナットから作る意味もありませんね笑 でも、ナットなら手軽に入手出来ますし、穴開けしなくてもいいので、楽チンです\(^-^)/ ただ一点注意!ナットの六角形から指輪の丸にする加工は、断続的な切削(カッカッカッ)となるため負荷が大きく、下手するとナットがぶっ飛びます! (※断続切削は手加減が肝心!)


 せっかくですから、この機会に 汎用旋盤を触ってみませんか?

 動画に出てくるような本職の旋盤でなくても、 卓上旋盤などで実際に金属を削って、体験してみてはどうでしょう?

 次はボルトで何を作ろうかな…。

 以上、とんこつがお送り致しましたm(__)m

 ※旋盤が刃物ではなく材料を回転させるものであるのに対して、フライス盤は材料ではなく刃物を回転させるものです。

なんとか重工

なんとか重工

ものづくり系YouTuberの『なんとか重工』です!
夢は工場を建てること!!!
CAD/CAM、旋盤、マシニング、溶接、その他電動工具などを用いて
さまざまなモノを製作し、『ものづくり』の楽しさを世界中の人たちと共有したいです!

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