DMG森精機の展示会に行ってきました!
こんにちは!なんとか重工のとんこつです!
今回はDMG森精機の展示会 伊賀イノベーションデー2018 に行ってきましたー!
DMG森精機と言えば、主にマシニングセンタやNC旋盤などを作っている会社で、日本の工作機械メーカーの中でも有名な会社ですね。
テレビCMもたまに見かけるのでご存知の方も多いと思います。
三重県にある伊賀事業所の展示会へ行くのは今回で3回目だったかな?
東京での展示会も一度行ったことがあります。
伊賀事業所は3年ぶりぐらいなんですが、今回はなんと行っても ご飯がとても美味しかった んです!!
シェフが作るステーキや、オマール海老、それにお寿司も大変美味で展示会とかどうでm…
はい、真面目にやります!笑
大阪駅と名古屋駅からシャトルバスが出ており、特に迷うことなく到着。
受付は綺麗なお姉さまに案内され、いざ、工場内へ!!
展示会場で見た「アディティブマニュファクチャリング」
ここでは最新技術を駆使した工作機械がたくさん展示されています。
数年前は 5軸加工機 を推していましたが、さすがにもう5軸加工機は当たり前で、別な新しい技術がたくさん登場していました。
その中でも1番気になった技術は アディティブマニュファクチャリング です!!
すごーく簡単に説明すると、 3Dプリンターの金属バージョン です。
引用: DMG森精機
数年前からレーザ金属積層造形はありましたが、今までは パウダーノズル方式 と呼ばれるものでした。
パウダーノズル方式とは、主軸の先端から金属の粉末とレーザを出して、部分的に溶融し、積層していくタイプの機械です。
まあどちらかと言うと、少し削り過ぎて不良になった製品の修正に使われるイメージでしょうか。
もちろんタービンブレードなんかも積層で作っていたりするそうですが…
しかし、今回の新しい機械は パウダーベッド方式 が採用されており、金属の粉末を薄く加工領域に敷き詰め、
形状合わせてファイバーレーザを照射し粉末を溶融、そしてまた加工領域全体に薄く粉末を敷き詰めレーザ照射、溶融します。
パウダーベッド方式の流れ
2. 形状に合わせてレーザ照射。
3. 溶融。
※1〜3を繰り返す
この新技術により、切削加工では加工不可な複雑な形状でも、簡単かつ効率良く製作することが可能になったそうです。
またすごーく簡単に説明しますと、 金属製のペットボトル が作れます!
5軸加工機を使っても、ペットボトルのような入り口が小さく、中が大きくなっているような形状は加工出来ません!
そもそも工具が入らないし笑
ですが、新しい積層造形技術では無問題!
厚みが薄かろうが、中に空洞があろうが全然関係ないのです!
こんな素晴らしい機械が世に出てきてしまったら、切削加工は不要になってしまいます…
積層造形のデメリット
でも、切削加工業界の方もまだ諦めてはいけません!
積層造形にも弱点はあります。
まずはなんといっても 材料費 です。
金属を粉末にする技術は難しく、出来る会社もまだ少ないそうです。
なので、材料費は切削加工と比べるとかなり割高な印象です。
言い忘れてましたが、この粉末は材種によって変えなければいけません!
アルミはアルミの粉末。
チタンはチタンの粉末です。
チタンの粉末だなんて、一体いくらするのでしょうか・・・想像つかない笑
次に 精度 です。
年々、積層造形の加工精度も上がってきておりますが、切削加工ほどは高くなく、仕上げもガサガサな感じで、製品によっては積層造形→切削加工が必要ですね。
あと 加工時間 もネックです。
20〜100μmずつ積層していきますので、どうしても時間が掛かってしまいます。
なので昼間にモデリングを済ませて夜に機械を動かすという使い方になりそうですね。
金属の積層造形が一般化するのはまだ少し課題がありますが、これら全てを払拭出来たとき、製造業に革命が起こりそうな気がしています。
これからも注目の分野ですね!
さいごに
今回は紹介させて頂いたのはほんの一部で、他にもたくさんの新しい技術が生み出されていました。
工作機械も年々デジタル化、ロボット化が進んでいてもっと人間の仕事が楽になれば良いですね(^^)
とりあえず私は3Dプリンターで樹脂の積層造形を勉強したいと思いました!
おまけでDMG森精機食べた、昼食の写真を載せておきますね笑
(※全て無料でした)

