ベルトクリーナとは?

製造業の基礎

ベルトクリーナとは?

ベルトクリーナの概要

ベルトクリーナ は、セメント工場や火力発電所、鉱山、ごみ処理場など、ベルトコンベヤが設置される場所で活躍しています。
ベルトコンベヤ は、ベルトの表面にさまざまな物を乗せて運搬できる装置です。
ただし、運搬する物の種類によって、ベルト部分やベルトと本体の接触部分に傷みや汚れが生じてしまいます。
特に粘着性や水分を多く含んでいる物、粉末状の物は、長時間運搬しているとベルトコンベヤがスムーズに動かなくなります。
そこで、ベルトクリーナを設置し、ベルトコンベヤをよりスムーズに動かせるように工夫しています。

ベルトクリーナには、用途や目的に合わせていくつかの種類があります。

ベルトコンベヤの種類

主な種類は下記のタイプに分かれます。

1.掻き取り式
2.水洗式
3.振動式
4.回転ブラシ式

ベルトクリーナのそれぞれのタイプを確認しましょう。

掻き取り式

掻き取り式のベルトクリーナは、ベルトコンベヤの表面をチップと呼ばれる専用のブレードがこそげ落とすことで付着物を取り除ける方式のベルトクリーナです。
使用するチップの素材は付着物の種類や状態、温度などに合わせて、異なります。
たとえば、紙パルプや粘土など粘着性や水分を多く含んでいる物を扱う場合、チップは超硬合金などの硬い材質を使用し、ベルトコンベヤの表面を削るようにセットします。
セメントや砂利、ごみなどを運搬する場合、チップはセラミックスなどの汎用性の高いオールラウンドなものを選びます。
他にも、高温になった物や化学的に高酸性または高アルカリ性などの場合でも使用するチップが異なります。

ポリウレタンやゴム、ナイロン製のチップを使うこともあります。
ベルトコンベヤを傷つけにくいのが特徴です。
また、耐久性にも考慮されているので、乾燥した物や粉状の物ではない工業製品などを運搬するときに適しています。

水洗式

石炭などは、表面を強く擦ることで火災や爆発の危険があります。
掻き取り式のようなタイプは使用に危険が伴います。
そこで、水を用いたベルトクリーナを使います。
小さなノズルから水を噴射し、ベルトに残った水分をチップ式などのベルトクリーナで取り除くことで清掃します。

水洗式
引用: 株式会社野田テック様

引用: YouTube Dorner Conveyors様

振動式

作業現場によっては、設置されたベルトコンベヤに傾斜を設けていることもあります。
ベルトコンベヤに傾斜がある場合、ベルトコンベヤのベルトは平らなものではなく、桟つきのベルトが使われることが多くなります。

傾斜があるため、滑り止めをする必要があるからです。
ベルトクリーナを設置する際も、桟つきベルトに応じたタイプが必要です。
桟付き
引用: 吉野ゴム工業株式会社様

突起のついた専用のロットがあるベルトクリーナを使い、ベルトコンベヤを振動させることで付着物を取り除きます。
粘着性の少ない物なら、この方法でも十分に取り除けます。

回転ブラシ式

ブラシがベルトコンベヤの表面を程よく撫でることで表面の付着物を払い落とせます。

引用: YouTube 株式会社JRC様

ブラシ本体は各社で色んな工夫を施し形状も種々あります。
こちらの形式のベルトクリーナは形状にもよりますが、桟がある場合にも使用可能です。
回転式ブラシ
引用: 株式会社野田テック様

ベルトクリーナの選定や運用

ベルトクリーナを選ぶとき、付着物の除去だけが大切なのではありません。
ベルトクリーナ自体の寿命やベルトコンベヤを傷つけないことも大切になるからです。
また、長年の間、使用されてきたベルトコンベヤは、ベルトの両端が曲がり断面が弓なりになります。
ベルトクリーナを設置する際は工夫が欠かせません。
たとえば、チップ式の場合、チップが付いたブレードを細かく分断させることで、ベルトの凹凸に合わせて調整が可能です。
また、ブレードを自動で押し付けられる機能を施すことで、ベルトコンベヤを傷つけにくく、メンテナンスの手間も軽減されています。

実際の現場では、ベルトクリーナの取り付けやメンテナンス、さらにブレードの交換が簡単であることも重要です。
ベルトコンベヤは長時間稼働することも多いだけで、ベルトクリーナにも求められる性能もより高くなっています。

Fabit編集部

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